COMPUTEX 2018で科学技術の動向探るグローバル・テクノロジー・エコシステムの構築を

【2018年6月4日:台北】 台湾貿易センターは2018年台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX 2018)が5日よりスタートしたことを発表しました。4日に行われたCOMPUTEX国際記者会見では、5日間の開催期間中の見どころと特徴が紹介されると共に、今年の「COMPUTEX d&i(設計・革新)賞」の受賞者が発表されました。今年のCOMPUTEXは世界30カ国・地域から1,602社が5,015小間に出展します。そのうち、イノベーションとスタートアップに特化したエリア「InnoVEX」は過去最多となる21か国・地域、388社のスタートアップチームが出展します。

今年で11回目を迎えた「COMPUTEX d&i賞」は「モノのインターネット」、「スタートアップ」、「応用及びソリューション」の3つの特別賞を増設しました。また、世界10カ国・地域から集まった212点のエントリー作品を、「Innovation and Elaboration(イノベーション&精緻性)」、「Functionality(機能)」、「Aesthetics(審美)」、「責任(Responsibility)」、「ポジショニング(Positioning)」の5つの基準で審査し、画期的且つ革新的な優れた作品60点を厳選しました。そのうち、受賞作品が最も多かったのは「Systems + Mobile Communication(システム及びモバイル通信)」部門で、BLEUJOUR、中美華泰科技(Wincommcer)、宏碁(Acer)、星喬科技(SENOR TECH)、華碩(ASUS)、索泰科技(ZOTAC)、微星科技(MSI)、德承(CINCOZE)、デル、レノボなど技術革新で優れた成果を見せた企業10社が同賞を受賞しました。受賞作品はCOMPUTEX 2018の開催期間中、南港展示ホール(台北市南港区)4階に展示されるほか、世界各国で開催されるICT見本市で巡回展示されることになっています。

今年は第5世代移動通信(5G)やブロックチェーンといった最新のテーマを加えると共に、昨年に続き「人工知能(AI)」、「IoT(モノのインターネット)」、「Innovations & Startups(イノベーション&スタートアップ)」、「Gaming & VR (ゲーミング&仮想現実)」を含む6大テーマを主軸としています。また、台北世界貿易センター第1展示ホール、第3展示ホール、南港第1展示ホール、台北国際会議センター(TICC)の4つの会場を使用し、多様な交流と展示のプラットフォームを構築します。そのうち、異業種提携によって実現したゲームの2大競技大会「Cooler Master Overclocking」と「ZOTAC CUP MASTERS」には、世界トップクラスのゲーマーが集まります。

このほかCOMPUTEXと同時に開催されるカンファレンスやフォーラムでは、まずCOMPUTEXフォーラムにて、アマゾン、ARM、ガートナー(Gartner)、インテル、研華(Advantech)、NVIDIA、NXPなどの豪華講師陣がスピーチを行います。これに加えて、今回がCOMPUTEXフォーラム初参加となるGoogle、Microsoft、光宝科技(ITE-ON)などのハイテク産業のトップ企業が、「AIセッション(串聯AI生態系)」、「フューチャートレンド(遇見明日新科技)」、「IoTセッション(顛覆物聯新視界)」の分科会で、それぞれ各産業の最新トレンドを分析し、科学技術分野の未来のエコシステムの全容を浮き彫りにします。ノベーションとスタートアップに特化したエリア「InnoVEX」で開催される「InnoVEXフォーラム」では、女性の起業というテーマで、Girls in Techの創業者が自身の経験から、女性のキャリアと起業体験について語ります。

中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)の葉明水秘書長は、「COMPUTEXはスタート以来、ますますその規模を拡大させている。しかも、ICT産業と共に成長している。今年はブロックチェーンと第5世代移動通信(5G)という全く新しい要素が加わる。世界のハイテク企業の事業拡大に寄与したい」と期待を寄せています。

今年のCOMPUTEXは6月5日から9日まで開催(そのうち「InnoVEX」は6月6日から8日まで)されます。 

詳細について知りたい方は下記のサイトをご覧ください。

COMPUTEX 公式サイト:http://www.computextaipei.com.tw/zh_TW/
COMPUTEX 公式Facebook:https://www.facebook.com/COMPUTEX.TAITRA/

COMPUTEXについて

台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX)は1981年に初めて開催されました。それ以降、30年間にわたり世界のICT産業と共に成長し、パワーアップを遂げ、そしてICT産業の発展と構造転換という歴史的瞬間を目の当たりにしてきました。当見本市には毎年、海外から4万人を超えるバイヤーが参観及び調達に訪れます。海外の大手企業が画期的な商品を発表する際、最優先で検討するプラットフォームにもなっています。

台湾のICT産業は世界のサプライチェーンにおいて重要な地位を占めています。その台湾で開催される当見本市は、グローバル・テクノロジー・エコシステムの構築を目標に掲げ、領域横断型の統合イノベーションサービスを強力な原動力とし、グローバル・テクノロジーの資源統合に新たなステージを提供したいと考えています。

TAITRAについて

中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)は、台湾企業の対外貿易や海外市場の開拓を支援するため、経済部が民間の商工団体と連携して設立した公益財団法人です。台湾最大の公益財団法人として現在、台湾北部・台北市にある本部を拠点とし、桃園、新竹、台中、台南、高雄の5か所に国内事務所を、そして世界各地に60の海外事務所を展開しています。貿易振興のための全方位的なサービスネットワークを形成し、台湾企業の対外貿易、海外市場の開拓をお手伝いしています。

グローバル化に伴う競争の激化、さらに自由で透明な市場、急速に変化する電子商取引などに対応するため、TAITRAはタイムリーで効率の高いサービスを提供することに尽力し、これからも台湾企業と共に台湾経済の安定した発展を目指します。

【報道関係者からの本件に関するお問い合わせ先】

 台湾貿易センター東京事務所
 COMPUTEX担当
 比嘉 広達
 TEL:03-3514-4700 / E-mail:higa@taitr.gr.jp

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