eスポーツが席巻するCOMPUTEX 2018  Gaming 3.0時代は顧客経験価値がポイント

【2018年5月2日:台北】近年、世界的なeスポーツ産業の発展が、PC市場に新たな活力を与えています。IT分野の調査・助言を行う米ガートナー社によると、世界的に見るとPC出荷総量は減少傾向にあるものの、ゲーミングPCやハイエンド機種は今後も成長が続く見込みです。また、魅力ある顧客経験価値(カスタマー・エクスペリエンス)とカスタマー・バリューの提供が今後の鍵を握る重要なポイントになると指摘しています。今年の台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX)には、華碩(ASUS)、訊凱(Cooler Master)、技嘉(GIGABYTE)、芝奇(G.SKILL)、微星(MSI)、曜越(Thermaltake)、索泰(ZOTAC)など国内外のゲーミングPCやVR(バーチャル・リアリティ)/AR(拡張現実)を代表する企業が出展し、台頭しつつあるポストPC時代eスポーツ市場のみなぎる力を皆様にお届けします。

世界でeスポーツが台頭 ブランドマーケティングが主力に

アジア・オリンピック評議会(OCA)は、中国・杭州にて開催予定の2022年「アジア競技大会」の公式スポーツプログラムにeスポーツを採用することを決めています。これに伴い、世界でもeスポーツを公式スポーツプログラムに取り入れる国が増えており、eスポーツ産業の規模拡大が期待されています。また、PCメーカーなどは積極的にeスポーツ市場への参入を進めています。例えば圓剛(AVerMedia)、恩玩(Nplay Technology)、宏亮(Jactek)、台湾鉄三角(Audio-Technica)、撼訊(TUL)、良凱(GreatArticle)、昇宏(SAFE HOME)などの業者がハイスペックの周辺機器を相次いで売り出し、eスポーツ産業に新たなビジネスチャンスをもたらしています。

新たな技術の研究・開発や商品性能の進化と同時に、近年は多くの企業が積極的にeスポーツの大会を主催したり、スポンサーとしてプロのチームを応援したり、新たなブランドを立ち上げるなどして、eスポーツ愛好家との結びつきを強化しながら、同時にユーザーとの一体感を高めています。例えばオーバークロック用メモリモジュール・メーカーである台湾の芝奇(G.SKILL)が主催する「OC World Record Stage」やオーバークロック世界大会「OC World Cup」は、華碩(ASUS)、華擎(ASRock)、EVGA(艾維克)、微星(MSI)といったブランドのマザーボードを使用したオーバークロッカーが、液体窒素冷却による摂氏マイナス200度近くという超低温状態でパソコン機能の極限に挑戦するというもので、ゲーマーたちの高い関心を集めることに成功しています。 

Gaming3.0時代の到来、顧客経験価値の提供が最優先課題に

これまでeスポーツ産業は、デバイスの仕様やデザインを重視する傾向がありましたが、ユーザーの没入感を高める商品が増えるに伴い、顧客経験価値(カスタマー・エクスペリエンス)を中心とした「Gaming3.0」が今後の産業をけん引する核心及び特色になると思われます。日常の生活にeスポーツを取り入れた、例えばeスポーツが楽しめるバーやホテル、スマホなど、より多元的なeスポーツのエコシステムが構築されるでしょう。

今年、台湾の曜越(Thermaltake)は「SyncALL, Say Hello TT」をテーマに、高級な質感、独特のデザイン、多様な組み合わせ、無限大のアイディアを盛り込んだ商品で、ユーザーにパーソナライズされたゲーム体験を提供します。芝奇(G.SKILL)は、照明効果を備えた最新のRGB高性能メモリ、ゲーム用キーボードやマウスなどの周辺機器を展示します。ソフトウェアとハードウェアを統合することで、ユーザーによりカスタマイズされたプレミアムなRGBゲーム製品を提供します。

このほかにも、華擎(ASRock)、広寰(KWorld)、世洋(Acrox)、全漢(FSP)、聯界電子(Linkworld)、鉄諾科技(TESORO)、偉訓(HEC / COMPUCASE)、首利(SOLYTECH)、鍵寧(CHERRY)、亜土(ADOMAX)なども、ゲーム設備や周辺機器を展示し、eスポーツ愛好家らに極限のスピードとリアルな視覚効果を提供します。

eスポーツ市場は高単価化 軽視できないビジネス変革

中華民国対外貿易発展協会(TAITRA、日本での名称は台湾貿易センター)の葉明水秘書長は「近年、eスポーツ周辺機器はPC産業の成長を押し上げる動力になっている。ユーザーは商品の品質と使用したときの効果をより重視するようになっている。これにより、メーカーはeスポーツの周辺機器やアプリケーションの技術を引上げ、それがPC産業全体の発展を活性化させている。台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX)では、出展者が顧客経験価値(カスタマー・エクスペリエンス)を重視したeスポーツ周辺機器やアプリケーションの展示で、ハイエンドユーザのニーズに対応する包括的なサプライチェーンとエコシステムを構築できるよう協力する」と述べています。

台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX 2018)は6月5日から9日まで開催されます(InnoVEXエリアは6月6日から8日まで)。南港展示第1展示ホール(台北市南港区)には、Gaming&VR/ARエリアも登場します。この5日間のイベントでは、マザーボード、PCケース、冷却システムなど国内外のハード設備メーカーが国際的なeスポーツ主催者と協力し、eスポーツの多様な発展の成果を展示し、PC産業の新たな一面をお見せします。 

詳細について知りたい方は下記のサイトをご覧ください。
COMPUTEX 公式サイト:http://www.computextaipei.com.tw/zh_TW/
COMPUTEX 公式Facebook:https://www.facebook.com/COMPUTEX.TAITRA/

COMPUTEXについて
台北国際コンピュータ見本市(COMPUTEX)は1981年に初めて開催されました。それ以降、30年間にわたり世界のICT産業と共に成長し、パワーアップを遂げ、そしてICT産業の発展と構造転換という歴史的瞬間を目の当たりにしてきました。当見本市には毎年、海外から4万人を超えるバイヤーが参観及び調達に訪れます。海外の大手企業が画期的な商品を発表する際、最優先で検討するプラットフォームにもなっています。

台湾のICT産業は世界のサプライチェーンにおいて重要な地位を占めています。その台湾で開催される当見本市は、グローバル・テクノロジー・エコシステムの構築を目標に掲げ、領域横断型の統合イノベーションサービスを強力な原動力とし、グローバル・テクノロジーの資源統合に新たなステージを提供したいと考えています。

TAITRAについて
中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)は、台湾企業の対外貿易や海外市場の開拓を支援するため、経済部が民間の商工団体と連携して設立した公益財団法人です。台湾最大の公益財団法人として現在、台湾北部・台北市にある本部を拠点とし、桃園、新竹、台中、台南、高雄の5か所に国内事務所を、そして世界各地に60の海外事務所を展開しています。貿易振興のための全方位的なサービスネットワークを形成し、台湾企業の対外貿易、海外市場の開拓をお手伝いしています。

グローバル化に伴う競争の激化、さらに自由で透明な市場、急速に変化する電子商取引などに対応するため、TAITRAはタイムリーで効率の高いサービスを提供することに尽力し、これからも台湾企業と共に台湾経済の安定した発展を目指します。

【報道関係者からの本件に関するお問い合わせ先】
 台湾貿易センター東京事務所
 COMPUTEX担当
 比嘉 広達
 TEL:03-3514-4700 / E-mail:higa@taitr.gr.jp

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